No.95


#舞台#HeySayJUMP
2025.5.2 13:00開演 東京グローブ座

以下ネタバレ

ほぼ真横の席。だけど会場自体のキャパが狭めなので観るのにあまり苦労はしなかったかな。

選択ミスから起きる生きづらさ。考えること、考え過ぎてしまうことで生じる生きづらさ。そのどちらもが合わさった時、どうしようもなくなってしまうだろうな……。この物語が悲劇なのか喜劇なのか分からなくなってしまうくらい、コミカルに、淡々と、人々が生き、そしてその中で主人公が生きている。私たちと主人公を取り残すかのように、過ぎ去っていく。舞台を見て大号泣してしまったの初めてかもしれない。
感じたことのある生きづらさ。集団生活が苦手な人にはぐさぐさ刺さる。

ウサギが可愛かったな~。要所要所でウサギが出てくるの、演出の人の趣味なのかな。あるいは象徴か。
駅でのシーンの「鳩サブレは鎌倉なんだよ!」が印象強い。確かに東京土産ではない。地方公演だとまたバージョン変わったりしたのかなぁ。

最初はただ運が悪かっただけの少年が、どうしようもなく選択肢を間違い続け、積み重なり。もがいても抜け出せない。でも主人公だけが選んだわけじゃないんだよね。先生も、周りの生徒も、お父さんもお母さんも兄ちゃんも。みんなが選択した結果ではあるんだよね。お父さんと一緒に生きると決めたのは兄ちゃんで、兄ちゃんについていくと決めたのは(振り払わなかったのは)主人公で。結果お父さんはすぐに死んでしまうわけだけど、そんな未来誰だってわからんもんねぇ。葬儀でも選択肢多くて頭抱えてたのにはちょっと笑ってしまった。そうだよね、多いよね。やること。

世知辛いし、身に覚えがありすぎるんだよな。他人は待ってくれないし、話をちゃんと聞いてくれる人は少ない。仕方がない。寄り添うにはそれなりのパワーが必要だもん。
でも良かれと思ったことが伝わらない(ウサギが水遊びが好きだということを他の子たちは知らない。だからウサギの遺骸を川に流したら非難された)、あまつさえ人格の否定までいく。それがいやだったからよく考えて、間違わないようにして……という人生、辛すぎる。バグらせたのは誰だろう。

ビルに上がった時、身投げをしてしまうのではないかとハラハラした。
兄を殺したビルはしれっと建っている。
兄を殺してしまった自分はしれっと生きている。
ただの事故でしかないのにね。でも自責で生きていかないと多分もう生きていけないんだろうね。
お兄ちゃんが死んで、ただ仕事に行くだけの生活が始まって、ある日ふとお兄ちゃんがくれたネクタイのことを思い出して……考えて、考えて。考える。駅に行く。親切心から口を出す。打ちのめされる。しんど~~~~~~~~い
兄ちゃんが明るいひとでよかったな……本当に救われてたんだろうな……。まあもうその兄ちゃんはいないんですけど。

篠井英介さんの演技に圧倒され、光くんの演技が身に染みた。そんな公演でした。光くん本当朴訥な、純粋な生き方が似合いすぎる。

新宿から大久保方面へ。花園神社から下ったらまさかの新宿ゴールデン街。そんな位置関係だったんだ。
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大宮駅で飲みながら観劇メモ。
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新幹線にて。
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